不倫や浮気の発覚は、夫婦や家族にとって計り知れない衝撃です。「もう二度としない」という言葉を信じたくても、一度失われた信頼はそう簡単には戻りません。そこで再発防止のために作成されるのが誓約書です。しかし、誓約書は万能ではなく、その使い方次第で家族を救うこともあれば、逆に壊してしまうこともあります。今回は、2つの事例を交えて、誓約書がもたらす明暗を考えてみましょう。
※プライバシー保護のため、内容の一部を修正・変更しております。
ご主人の浮気が発覚したAさん夫婦。奥様は怒りと悲しみで混乱しながらも、離婚ではなく、関係を再構築したいと決意しました。そこで弊事務所に依頼し、次のような誓約書を作成しました。
・浮気相手との接触禁止
・再発時には慰謝料を支払う
・月に一度、夫婦で話し合う時間を持つ
・夫婦カウンセリングを一定期間受講する
この誓約書が効果を発揮したのは、単なる罰則だけでなく、信頼回復のための具体的な行動が盛り込まれていたからです。特に「月に一度の話し合い」では、お互いが不安に思っていることや、嬉しかったことを言葉にする習慣ができました。また、カウンセリングを受けることで、二人だけでは感情的になってしまう話し合いも冷静に進められました。
半年後、夫婦は少しずつ笑顔を取り戻し、今では二人で旅行に行けるまでに。奥様は、「誓約書があったから安心して夫と向き合えた」と話してくれました。誓約書は、彼らにとって未来へ進むための安心材料となったのです。
Bさん夫婦も同じように誓約書を作りました。しかし、その内容は再発時には慰謝料1,000万円という高額なペナルティのみ。日常生活や関係改善の取り組みについては一切触れていませんでした。
その結果、妻は「この誓約書があるから夫は逃げられない」という支配的な感情を抱くようになり、夫は常に「いつか高額な慰謝料を払わされるかもしれない」というプレッシャーと恐怖に苛まれるようになりました。
夫婦の間に会話はなくなり、誓約書は信頼の証ではなく、監視の道具になってしまったのです。数か月後、夫は耐えきれず家を出てしまい、離婚に至りました。誓約書は法的拘束力を持っても、関係修復にはつながらなかったのです。
誓約書が、関係を壊す引き金ではなく、再構築の道しるべとなるためには、以下のポイントが不可欠です。
1. ペナルティだけでなく、改善のための行動を盛り込む |
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大切なのは、罰則よりも「どうすれば夫婦としてやり直せるか」という未来志向の項目です。 |
2. 感情的な数字設定は避ける |
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慰謝料の金額は、相手が実際に支払える現実的な範囲で設定することが重要です。払えない高額な金額は、かえって相手を追い詰め、関係を壊す原因になりかねません。 |
3. 作った後も見返す習慣をつける |
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誓約書は作って終わりではありません。夫婦の状況に合わせて見直したり、目標の進捗を確認したりする「定期点検」の時間を持つことが、信頼回復には不可欠です。 |
誓約書は魔法の紙ではありません。それは、夫婦がもう一度やり直すと決めたときの「道しるべ」であり、「安心材料」です。正しく使えば家族を救う強い味方になり、誤った使い方をすれば、逆に関係を壊す引き金にもなります。弊事務所では、不倫や浮気に関する誓約書・示談書を、単なる書類ではなくこれからの生活をどう立て直すかという視点から一緒に考え、作成いたします。
弊事務所では、不倫示談書・誓約書の作成を多数サポートしております。テンプレートでは対応できない、お客様一人ひとりの状況に合わせたオーダーメイドの書面を作成いたします。示談書作成代行を1通8,800円(税込)〜というリーズナブルな価格で承っておりますので、どうぞお気軽にお電話またはメール、LINEにてお問い合わせください。遠方にお住まいの方でも、電話やメールで対応可能ですのでご安心ください。
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